情報の重要性

1984年3月24日に誠晃貿易株式会社を設立致しました。

当時、私は32歳で経理を行っていた妻と2人で堺市のマンションの一室で仕事をスタート致しました。

その際の手持ち資金は300万円で、その資金でTypewriter、Telex、電話、FAX、それと3,000円の中古の机と椅子を購入したのを覚えております。

1980年代前半の海外との通信手段といえばTelexでしたが、ちょうどFAXが普及し始めた時代であったため、資金300万円のうち、85万円をFAX購入費用に充てました。お客様とより正確な情報の共有を図るためには、正しい情報の入手網が必要であると感じておりました。

1980年以前は、電話が現在の様に海外では普及していない場所もあり、十分には繋がらなかったことから、海外産地の状況に関しては、英文での電報と郵送を使用し通信するのが一般的でした。携帯電話などはなく、他国の産地にマッシュルームの検品、買付に向かい、日本との連絡のため、郵便局で一日電話が繋がるのを待っていたりしていたような時代です。今では想像も出来ない事かもしれません。

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[写真は1980年代、中国の四川省の筍産地に缶詰の商品開発のために訪問した際のものです。]

その頃の産地情報、買付情報、相場情報等は一部の人たちのみが入手することができ、お客様に連絡し、仕事を行っていたことを覚えております。但し、その情報自体も十分に正確なものではありませんでした。不足している情報は想定、推定により補った情報だったのです。

そのような時代の中で、私には幸いにも相談のできる同業者がいて、お客様との情報交換も頻繁にさせて頂いたことにより、大きな情報に対する認識違いをする事もなく、現在も仕事を続けております。しかし、やはり過去にはなかなか正確な情報が入手出来ず、間違える事もありました。

そのような状況の中で、FAXの登場です。海外では通信手段の進歩の結果、Telexを使わず、FAXでそのままの原稿を送ることが可能となりました。情報共有の必要な状況下で多くの人と情報共有を簡単に行えるのです。FAXは非常に高価なものでしたが、より正確な情報の共有のため、すぐに購入致しました。お客様と情報を共有し、より正しい判断が出来るようにする為です。

情報というものは、良くも悪くも様々な表現で扱うことができるものです。

情報に対して判断を間違えることもなく、正しい間違いのない方向に活用していくものと考えています。

現在は携帯電話、パソコンが普及し、どこでも情報の入手が可能となっておりますが、情報を活かせるかどうかは個々人の才能、才覚に依ります。

これはTelexの時代もFAXの時代もパソコンの時代もすべて同様です。

我が社の考えとしては設立当初より変わらずより正確な情報をいち早く入手し、皆様のお役に立てるよう、今後も情報の共有をお客様と行いながら進みたいと思っております。

弊社がこれまでこれたのは皆様の応援とご指導があったおかげです。今後も皆様とご一緒に仕事をさせて頂く事に感謝しております。